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ワインリスト

BAROLO

バローロ

VINTAGE 2017
格付け DOCG
生産地域 ピエモンテ州
ぶどう品種 ネッビオーロ100%
ボディ フルボディ
特徴 老舗ワイナリーが醸す古典派バローロ。ベルベットのような滑らかさに力強さを秘めた、香り高く洗練された仕上がり。
ボトル価格 15000円

PRUNOTTO

バローロの品質を劇的に向上させた100年以上続く老舗ワイナリー



はるか14世紀よりイタリアワイン史に足跡を残すトスカーナ州フィレンツェの偉大な名門メーカー、アンティノリ。1970年代には世界的に有名なスーパータスカンをリリースし、その実力を世界に知らしめました。現在では、トスカーナワインの品質向上を牽引するだけでなく、イタリアを代表するワイナリーとして、その地位を不動のものとしています。


名門アンティノリの魅力はイタリア各地に”その土地のスペシャリスト” と言うべき個性を備えた、素晴らしいワイナリーを数多く所有していること。そんなアンティノリがピエモンテで手掛けるのがプルノットです。その歴史は1923年の第一次世界大戦後、経営の厳しかったランゲ・ワイン協同組合をアルフレッド・プルノット氏が買い取ったことが始まり。アルフレッド氏は経営者としてだけではなく醸造家としても手腕を発揮し、当時の世界市場で「ピエモンテのワインと言えばプルノット」と言われるほどの知名度を誇りました。




様々な畑のブドウの混醸が一般的であった当時のピエモンテにおいて、クリュの概念を初めて導入したのもプルノットでした。それはつまり、区画ごとのテロワールの違いを理解し、その個性を活かすようなワインを造ること。谷に囲まれているランゲ村は、畑ごとに日当たりも傾斜も土壌も異なるマイクロ・クライメイトでした。


しかしピエモンテでは、農地の所有者であるワイン生産者と畑の手入れをする農家が別で、買い入れたブドウでワインを造ることが一般的であったため、自由にブドウを買い集め混醸し、たくさんのワインを造ることが優先されていたのです。そのためプルノットがリリースした単一畑の「バローロ・ブッシア」は、バローロの品質を劇的に向上させるきっかけとなる、非常に革新的なワインだったのです。


30年以上に渡りプルノットを守ってきたアルフレッド氏でしたが、1956年に勇退。友人である醸造家のペッペ・コッラ氏にワイナリーは引き継がれ、そして1989年プルノットは、当時から販売協力関係にもあったアンティノリに引き継がれ、1990年にブッシアの畑を購入。その後もバルバレスコ地区の畑などを買い増したり、醸造に関してもそれまでよりは小さい500リットルサイズの樽も使うようになったりと、多大な投資により技術の改革を行いながら、現在も素晴らしいワインを造り続けています。




香り高く洗練された仕上がりの古典派バローロ




プルノットの畑が位置しているのはランゲの中心地、バルバレスコやバローロから等間隔のアルバに流れるタナロ川の右岸。この土地はピエモンテの中でも特に優れたワインを造る場所とも言われており、近代的な設備を所有しています。土壌はマグネシウムやマンガンなどのミネラルが豊富な石灰質の泥灰土壌。約50haの畑はランゲとモンフェッラートの小さな区画に分かれており、ドルチェット・ダルバやバルベラ・ダルバ、ネッビオーロなどこの土地の伝統的なブドウ品種を栽培しています。


こちらのバローロに使用されているピエモンテの象徴的なブドウであるネッビオーロは、ときに「野獣のようなブドウ」とも言われ、酸がきつくタンニンが非常に強い、強烈な個性を持った難しいブドウ。しかしプルノットのワインは、いずれもモダンでスマートに仕上がっています。





プルノットでは毎年、所有畑のすべてを隈なく調査し、土壌に最適な手入れ方法を研究。その結果、新たにバルバレスコの畑の一部にシラーを植える試みも行っています。ブドウの品質を高めることがワインの品質を高めるという信念のもと、常に畑に向き合い丁寧に畑を手入れをしているのです。 またセラーについても1999年に新設しており、ワインを良い状態で保管出来るよう年間を通し温度管理が徹底されています。使用している樽はスロヴェニアのオーク樽からフレンチオークの小樽に切り替えました。


これにより、ワイン個々のポテンシャルを最大限引き出すことが出来るようになったのです。このような改新を進めることで、現在の複雑で力強いストラクチャーを持つワインを表現しているのです。





複層的な香りや味わいが魅力のバローロ




こちらのバローロに使用されるブドウはセラーに運ばれた後、丁寧に選果、除梗されます。最高温度30℃で約8日間浸漬を行い、冬の終わりまでマロラクティック発酵を実施。ワインは容量の異なるオーク樽で約18ヵ月熟成させます。


こうして出来上がるワインは、外観は濃いガーネットの色調。カシスやブルーベリーの黒系果実や、スミレ、黒オリーブ、赤バラなどが豊かに香ります。若いうちはタンニンや酸味が強い印象ですが、熟成によりなめし革や、ドライフルーツ、紅茶、トリュフのようなニュアンスが表れ、タンニンは上品かつ滑らか。スパイシーな余韻が長く続く逸品です。



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